絵本ですくすく

5歳から娘と毎日お気に入りの絵本探し。絵本の感想日記。現在7歳。

「だいぶつさま おまつりですよ」

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『ほほう、にぎやかですなぁ』

 

今度はお祭りつながりで。

こっちは仏さまたちの、仏さまたちによる、仏さまたちのためのお祭りです。

釈尊わたあめに千手たこ焼き、頭が良くなるもんじゃ…ならぬもんじゅ焼き。

俗っぽすぎない?笑

仏さまたちが屋台を構える様子も妙にリアルで、俗っぽくて、笑えます。

仁王様のかき氷屋さんのフレーバーは、いちご、メロン、レモン、さとり。さとり?!

さらっと悟れそうです。笑

そこへやってきた大きな大仏さま。

奈良からのお越しでしょうか。

大きすぎるがゆえ、なかなか上手にお祭りを楽しめません。

食べ物はひと舐め、お面はおでこのホクロ的なものを隠すだけ。

ちょっとしょんぼりの大仏さま。

ところがどっこい、大仏さまが大活躍する展開が待っています。

 

 

この絵本の作者は娘が大好きな”ゆでたまごひめ”の作者さんでした。

もう何度も何度も借りている、お気に入り絵本。

だからでしょうか、全然テイストの違うこの絵本も、「面白い!」と気に入った様子。

もちろん、絵を担当した方が違うため気付いてはいませんでしたが。

今回の絵を描いた方は、僧侶兼イラストレーターだそうです(!)

どうりでいろんな神様たちを描き分けられるハズ。

カラフルで鮮やかな挿し絵です。

特に花火のシーンは鮮やかさが際立ちます。

カラフルはカラフルでも、日本らしい色味のカラフルさ。

ひとつひとつの色は味のあるダークめの渋い色なのに、合わさると鮮やかでおしゃれなカラフルさ。

カバーの裏や表紙の裏には、神さま仏さま、おばけさんたちまでイラストがズラリ。

これは小学生でも楽しめます、というか、大人でも楽しめるだけでなく、かなり勉強になります。

修学旅行で訪れた時は何とも思わなかった仏閣も、歳をとると興味が湧くものですね。

それぞれの神さまの違いや意味などを知りたくなるのが不思議。

あぁ、もう一度京都や奈良に行ってみたい…。

 

この”だいぶつさま”シリーズ、他にもあるそうです。

探してみよっと。

 

『だいぶつさま おまつりですよ』

ぶん:苅田澄子

え:中川学

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だいぶつさま おまつりですよ [ 苅田澄子/文 ]
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「むしたちのおまつり」

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『きょうは むしたちの おまつりのひです。』

 

また、虫です。

たまたまなんですが…秋だからでしょうか。

 

虫たちの、虫たちによる、虫たちのためのおまつりが開かれます。

ストーリーというよりは、おまつりの様子を描いた絵本です。

でも、これが面白い。

葉っぱをくりぬいたお面やさんに、スズメバチたちの壺屋さん、フードコート?には花粉団子やジュースや木の皮が。

似顔絵を描くのは、私がこの夏ミニトマト栽培で苦しめられたハモグリバエの子供たち。(キィー!)

どのページもくまなく見たくなる、細かい描写に惹かれます。

 

そして、虫の選び方がマニアックです。笑

ハモグリバエこそ私はこの夏知りましたが、オトシブミとか、オサムシとか、私は知りませんでした。

この作家さんは昆虫博士的な方なんですね。

虫の絵本をたくさん手掛けているとか。

この”むしたち”シリーズは3作目だそうです。

虫の細かい説明書の紙までついていて、虫に詳しくなくても楽しめます。

というか、詳しくなります。

虫が好きなお子さんには絶対喜ばれると思います。オススメ。

 

前回の”イモムシかいぎ”のゆるっとした絵とは違い、こちらは結構がっちり描かれています。

苦手なクモのページで、私は震えました。

ポップなイラストではあるんですけどね。

絵は違う方が担当されているそうですが、細かな特徴をとらえていてすごいです。

 

お祭りの機会がなかなかなかったここ2年。

ちょっとでもお祭りの気分が味わえそうな1冊です。

 

『むしたちのおまつり』

得田之久・文 久住卓也・絵

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「イモムシかいぎ」

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『ソウデスナ ソウデスナ』

 

すっかり秋ですね。

秋にぴったりのほっこり絵本です。

早朝から始まる、イモムシたちの会議、”イモムシかいぎ”。

みんな葉っぱに議題を書きとめて集まります。

何を議題に挙げても、「ソウデスナ、ソウデスナ」と和やかに進行していきます。

ところが、一つの議題をきっかけに大紛糾。

さて、イモムシかいぎはどうなってしまうのでしょう。

 

 

虫は、キライです。

ですが、この絵本のイモムシたちはポップで愛らしいので大丈夫です。

スタンプのような版画のような、この挿し絵はどうやって描かれているんだろう。

優しいほっこりする風合いが、絵本の内容とピッタリです。

なにより、とってもカラフル!

どのページも背景までポップな色合いで可愛らしいです。

表紙の裏には、虫たちが持ち寄った、議題を書き込んだ葉っぱの数々。

それらを読んでいるだけで面白い。

”コトシノアキハ アメガオオイソウデス”

クモノスカラ ニゲルニハ セオヨギノ カッコウヲ スルトヨイ”

平和で可愛すぎます。

 

それから、一番最後のページには、なんと、”イモムシかいぎ”なる歌まで!

作曲の中川ひろたかさんって、どこかで聞いたと思ったら、「100円たんけん」や、「ランドセルがやってきた」の人だ!

 

調べてみたら、シンガーソングライターですって。

絵本も描けて、歌も作って歌えるってスゴ。

この”イモムシかいぎ”の歌を、娘とちょっと歌ってみたら、ハマってしまいました。笑

8分の6拍子の揺れるリズムに合わせて、

”イーモムーシ ムシムシー”

”イーモムーシ かーいぎー”

”イーモムーシ ムシムシ―”

”はーなしーあいー”

 

…シュールすぎるでしょ。

でも、歌ってみると耳から離れなくなります。

私は現在結構重度です。笑

この歌だけでも伝えたい、シュールで可愛い絵本です。

 

自分で読むなら年中から年長さんくらいからでしょうか。

会議の場面はコマ割りのようなページもあったり、手書き文字があったり、カタカナや文章量も少なくはないので、小さい子供には読み聞かせたほうがよさそうです。

 

『イモムシかいぎ』

さく・え 市居みか

祝☆6歳

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あっという間に6歳を迎えた我が娘。

嬉しいやら淋しいやら。

正直、今はもう私が読み聞かせることはほとんどありません。

変わらず図書館に通ってはいるものの、自分で黙々と読むようになりました。

結構厚い読み物の本にも手を出し始め、その姿は、まさに読書の秋!といったところ。

さらに、子どもの情報定着力はすさまじく、羨ましい思いで見守っています。

 

今後は選ぶ本のジャンルが広がるとともに、絵本のチョイスが減っていくんだろうなー、とは思いつつ、気に入った絵本は書きとめておきたいと思います。

今までの思い出も残すべく、小さかった頃のお気に入りの絵本についてもまとめられたらいいな、とも思っています。

 

これからもたくさんの素敵な絵本に出会えますように。

【ミニトマトすくすく⑦】ぽぽちゃんの栽培日記

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この夏の猛暑の中、水をあげ忘れたミニトマトのぽぽちゃん。

罪悪感もあいまって、細やかに観察&お手入れを続けていました。

その甲斐あって、ついた実を落とすことなく色づきまでこぎつけています。

最初の頃についた実のような大きさにはならず、小指の先ほどの小ささのものもありますが、それでも落ちずにそのまま赤くなっています。

やっぱり機能している葉っぱが激減したのは、成長に大きく影響しているようで。

そんな状態ではありますが、一度に3~4個、週に2回くらいのペースで美味しくいただいています。

 

そして!

最近になって、ぽぽちゃんから新しい葉っぱが出てきているのを発見!

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感動!

やっぱり、手をかけると応えてくれるものなのかも。

その節はごめんよ、ぽぽちゃん。

こんな夏の終わりに希望をありがとう(涙

秋までずっと収穫できる苗もあるみたいなので、もうしばらく頑張ってもらうことにします。

 

ちっちゃな実はカラスでもひと飲みできそうなサイズですが、小食な娘のお弁当にピッタリサイズ。

園児のお弁当箱って、おままごとみたいな大きさですよね。

彩りが寂しいときに、ちょっと収穫して洗ってポン。

これってささやかだけど、贅沢なことだと思っています。

娘も夕食前の収穫が大好き。

お皿片手に張り切って採ってきます。

もちろん、収穫といえるような個数ではないんですが…

テンション上げるためにそう言っています。

 

娘が幼稚園でもらってきた朝顔は一足先に咲き終わったようで、着々と種を太らせ中。

初秋の朝顔と、まだまだ新しい葉が成長中のぽぽちゃんが彩る、うちの秋の玄関なのでした。

「いきものとこや」

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『どんな ヘアーに なるんでしょ?』

 

以前借りて面白かった「やきざかなののろい」を描いた塚本さんの絵本。

絵が濃ゆくてダイナミックな作家さんです。

 

ehondesukusuku.hatenablog.com

 

今回はいきものがヘアカットしてくれるという、ポップな内容。

カニやクワガタ、はさみを持たない生き物まで、いろんな生き物がチョキチョキガリガリ(?)してくれます。

一見ムチャクチャでも、ちゃーんとお客さんのニーズに応えた仕上がりになっております。

カットもパーマもお任せあれ。

ツルピカのおじいちゃんまで大満足でにっこにこ。

表紙のタイトルも、とこやさんの赤と青のぐるぐるに合わせた色味になっています。

この赤と青って、動脈と静脈を表しているんでしたっけ?

その昔はハサミに慣れている床屋さんが外科手術も担当していたとかなんとか…

そう考えると、ハサミを携えたいきものが髪を切る今回の絵本も、ほんのりホラーを感じないでもないですが。

 

美容院に行きはじめの頃は、おっかなびっくりだったうちの娘。

この絵本を読んでから行かせたかったなー。

いろんなお客さんの髪を切るということの繰り返しなので、小さな子供でも十分理解できる易しい内容です。

わたしはおどろおどろしい「やきざかなののろい」のほうが好みですが。

娘は「これ面白かった!」とお気に召した様子でした。

「ノラネコぐんだん そらをとぶ」

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『ニャー たいへん、ねんりょう タンクが からっぽ だって!』

 

続きましてもノラネコぐんだん。これも私が好きなお話です。

今回はコマ割りが多いので、お話のボリュームも多めです。

というか、内容的にもかなり壮大で笑えます。

 

飛行機のかっこよさに惹かれたノラネコぐんだん、またも勝手に乗っていっちゃいます。(過去作「ノラネコぐんだん きしゃぽっぽ」で勝手に汽車に乗ってっちゃった前科アリ)

たどり着いたは無人島。完全なる自給自足で1年も過ごすことになります。

 

ノラネコぐんだんのイタズラにしては、結構派手にやらかすお話です。

無人島にたどりついてからのノラネコたちの過ごし方がめいめい面白いです。

みんな意外にサバイバー能力に長けていて笑えます。

1年も過ごすとノラネコたちにも変化が…ぜひ実際に読んでください。そのフォルムの変化を笑ってください。

このお話がお気に入りな理由がここにあります。

 

もちろん、お約束の”ドッカーーーーーン!!”もあります。

 

ちなみに、『ノラネコぐんだん きしゃぽっぽ』と本作を合わせた2冊セット、のりものGIFT BOXもあります。

乗り物好きなお子さんへのプレゼントに。箱の絵もカワイイ。

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うちでは抜き型欲しさにレシピブックも購入しました。

ノラネコぐんだんの形のクッキーはカワ美味しかったです。顔部分のみの型と、全身の型、それに合わせたスタンプと、小さなお魚の型がついています。

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型は結構大きめなので、贅沢クッキーができます。焼く前に手の部分を折り曲げるといろいろなポーズができて立体的になります。

本の表紙のようなアイシングまでやる気力はありませんでしたが、スタンプで顔のパーツは描けるので、十分楽しめました。

お魚を持たせたり、別の型で抜いた小さなハートを持たせたり…、親子で楽しんで作って食べました。

型の大きさ的には、ご飯やサンドイッチを作るのにも向いています。 

うちの娘のように食の細いお子さんも、この型で抜いたサンドイッチやご飯が出てきたら、意外に見た目から楽しんでお箸が進むかも?

カレーやお弁当、サンドイッチなどなど、この型を生かしたレシピブックです。

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ノラネコぐんだん はらぺこレシピ 抜き型つき [ 工藤ノリコ ]
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 ノラネコぐんだんの最初のお話はこちら。

ehondesukusuku.hatenablog.com

 

 「ノラネコぐんだん そらをとぶ

工藤ノリコ

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