「いちにちパンダ」
『パンダは にんきものだもんな…。』
娘も私も大好きな絵本。
何度も借りている一冊です。
パンダの絵本は、可愛くて目につきますね。
つい手に取っちゃいます。
「パンダ銭湯」とかも最高。大好きです。
パンダが目玉の動物園。
いつも暇をもてあますのは、トラのトラたろう。
ある日、稼ぎ頭のパンダが風邪をひいてしまいます。
困った飼育員が思いついたのは、トラたろうをパンダの影武者にすること!
パンダの着ぐるみをトラが着るという、何ともシュールな展開に。
さぁどうするトラたろう。
注目されたさに一生懸命なトラたろうが、可愛くて面白い一冊です。
ラストのオチもバッチリ。
平和な世界のほっこり絵本です。
年少さんに読み聞かせてあげても十分楽しめます。
太めのラインにはっきりしたカラーが使われていて、小さい子にも明るいイメージが伝わる絵です。
パキっとしてカラフルで可愛い。
ねずこの後だからでしょうか、絵と内容の平和さが染みます(笑)。
ちなみに続編もあるようで、気になるー。
「いちにちパンダ」
さく・大塚健太 え・くさかみなこ
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「ゾンビハムスターねずこ」
『ヒカルくん、わたしだよ!ねずこ だよ!!』
おめでたいお話の次に、おどろおどろしい絵本を‥。
ちょっと表紙からあまりの衝撃で。
そして、ねずこって、”ねずこ”って。
パク…オマージュ?
ヒカルくんが飼っていたハムスターのねずこ。
寿命を迎えて庭に埋葬してあげたはず、でした。
でも思い残したことがたっぷりあったねずこは、ゾンビとなって夜な夜なヒカルくんの枕元に現れます。
なかなかのエグさがショッキングです。
目の血走りっぷりや、腐って穴の開いた頬袋(!)
ひまわりの種が頬袋から落ちちゃいます(怖)。
血で染まった包帯が巻かれた体…ってほんとに絵本?!
でも、飼い主だったヒカルくんの優しさたるや。
穴の開いた頬袋には絆創膏を貼ってあげ。
ねずこが思い残したことを、笑顔で毎晩叶えてあげます。
たくさんの願いを叶えてもらって、ねずこは成仏するのでした。
ハムスターの寿命は約2年。
やりたかったスイカ割りも、ねずこは一生に2回しかできなかったことに気づくヒカルくん。
命の尊さと、悔いのない人生を送ることの大切さ…みたいなものが受け取れればいいな、という絵本です。
はっきりと言葉では描かれていませんが。
でもやっぱり衝撃的なので…うちの娘は年少や年中では無理だったかも。
怖がりなので、読んだ後夜泣くタイプです。
もちろん、もう1年生の今読んだ感想は面白かったそうで。
ハムスター好きだし…妖怪とかも結構好きになってるし。
ヒカルくんも2年生の設定なので、絵や文章量、何より可愛いハムスターのゾンビっぷりを鑑みて、小学生向けの絵本です(個人の意見です)。
ちょっと調べてビックリ。
ねずこはキャラとしてもう人気なんでしょうか。
Twitterやってました(笑)。
ちなみに、絵本の最後にはファンレターの宛先もあり、天国のねずこへ手紙も書けます。
なんか、だんだん愛着が湧いてくる不思議(笑)
「ゾンビハムスターねずこ」
文・原田たけし
絵・嵯峨山高弘
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「やまがみさまのきょだいべんとう」
『やまがみさまは とても おおきな きょじんの かみさまです。』
あけましておめでとうございます☆
お仕事がお休みの冬休み中こそ記事を書きたいなぁと思ったら、娘の発熱でてんやわんやの年末年始に…。
コロナではなかったものの、慌ててしまいますね。
7歳になった娘ですが、図書館通いは今も継続中。
読み物系の本も借りるようになったものの、1年生になった今も絵本も大好き。
ちょっと長めのものも読み込むようになりました。
一方で、昔から好きな小さい子向けの絵本もまた借りて読んだりもしています。
好みの絵本はいくつになっても好きなものなんですね。
今借りている中で、(たまたま)おめでたいお正月にぴったりの絵本。
20年に一度訪れる、大きな神様へのおもてなしをする村のお話です。
大きな大きな山神さまへのおもてなしは、これまた大きな大きなお弁当。
村じゅうが総出で仕込みます。
お弁当自体が大きいだけでなく、その材料も全て大きいんです。
お米一粒ひとつぶは、子供たちが一人ひと粒ずつ両手で運びます。
特大れんこんは、穴に長い棒を通してかご屋さん状態で運びます。
アスパラはまるで丸太の大きさ、軽トラに固定して運びます。
卵は普通の大きさ、だけど500個も使って卵焼きを作ります。
大工さんのカンナをつかってつまようじ作り。
それらをクレーン等を使って盛り付けます。
絵だけを見ても面白いほど、細かく描かれていて見ごたえがあります。
まるで人間が小人になったような世界観。
ミニチュアの世界が流行っていますが、まさにそんな錯覚を起こす挿し絵です。
また出来上がったお弁当のリアルで美味しそうなこと!
満を持して現れた山神さまも、大満足の様子。
そして、この「やまがみさまだいまんぷくまつり」のクライマックスは、デザートまで平らげた山神さまからのお礼。
それが何かはぜひ読んでください。
読み聞かせたら、子どもは大ウケするんじゃないでしょうか。
うちでも娘は絵を指さししてゲラゲラでした。
次回山神さまがいらっしゃるまでの20年分のお恵みです。
ストーリーを楽しむだけでなく、裏表紙にはウォーリー的に探すためのキャラクター一覧や、この村のガイドマップまであって、じっくり読み込みたくなります。
大昔、私が読んでいた絵本の中に、「天地をつくったバンコ」という絵本があったのですが、今回はそれを思い出しました。
こんなにポップな絵本ではなく、挿し絵にもどこか怖さのある絵本でした。
何もない世界に、卵から生まれた大きな神様(なのかな)のバンコが、その力が尽きるまで天と地を両手両足で分ける、そんなお話(確か)。
今から思うと、天地創造のお話でした。
息絶え倒れたバンコの肉体からは山々が生まれ、血液からは川が流れて、豊かな自然が生まれていった…という内容だったはずですが、子供心にとても神秘的でどこか怖かったのを思い出します。
たくさん持っていた絵本の中でも特にお気に入りだったわけではなく、でも40年近く経った今も、当時の印象も含めて一番ありありと思い出せる絵本です。
絵本の魅力って、こういうところにもあるのかもしれませんね。
同じ神様からいただく恵みのお話ですが、こちらは豪快で親しみのもてる神様がポップに描かれていて、楽しく読める絵本です。
「やまがみさまのきょだいべんとう」
大串ゆうじ
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「kodomoeコドモエ 8月号」
最新作『ノラネコぐんだんうみのたび』が付録!!
絵本ではありませんが。
遅ればせながらkodomoeの8月号を買いました。
なぜなら、ノラネコぐんだんの最新作が付録だから!
ハードカバーの絵本とは違って、ペラペラの小さい紙絵本ですが。
内容は一緒なのでうちはもうこれで十分。
むしろかさばらなくていい。
直近の最新作3作はこの付録で済ませています。
もっと小さい子供ならハードカバーの方がいいかもですが。
今回もお約束のくだりはハズしません。ニャーニャー。
もはや内容よりも、キャラが大好きになっているので、新しいお話と新しい挿し絵で心が満たされました。
そして、ノラネコぐんだんの腕時計が7月から発売されているそう。
可愛すぎ…。
欲しい…。
ちなみに、もう1冊の付録絵本とともに、すみっコぐらしの折り紙セットも付録についていました。
うちではすみっコも大好き。
最初はピンと来なかった私ですが、すぐ影響されて可愛く思えてしまう不思議。
夏休みということもあり、おすすめ絵本がたっぷり105冊紹介されています。
「kodomoeコドモエ 8月号」
ちなみに、前号の6月号もまだ買えます。
「kodomoeコドモエ 6月号」
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ノラネコぐんだんの保冷バック付き。
うちではお弁当バックにしてます。
ちょうどいいマチ加減。
そして見てください、この表紙。
買わない理由がありませんでした。
ちなみに、次号はノラネコぐんだんのペーパークラフトだそう。
あのパン屋さんの!
また買ってしまいそうだ…。
ノラネコぐんだん展は静岡が終わり、8月6日からは広島でやるそうで。
羨ましいーー。広島のひとが羨ましいーーー。
ちなみに12月には福岡だそうですよ。
「はなくそにんじゃ」
『せっしゃ はなくそにんじゃでござる』
娘が大好きな忍者もの。
しかもお下品なハナクソとのコラボときたら、子供がハマらないはずがなく。
面白かったそうで、クスクス笑ってました。
ところが、私が予想していたお下品な面白さではなく。
鼻ホジしまくりのたっくんの鼻から参上した、”ハナクソにんじゃ”に連れられて、お鼻の中へ探検するお話。
ハナクソとは何か、どうしてホジホジしちゃいけないのか、仕組みやマナーを優しく教えてくれつつ、さりげなくお下品さをたしなめてくれる絵本でした。笑
ハナクソの正体とは、ばい菌をたくさんやっつけてくれた”はなみずこぞう”達。
そんなことを教えてくれるので、ついついホジホジ(しかもその後パクっと…怖)しちゃう子供にはうってつけだと思います。
大人が口うるさく注意するより、「なぜ」の仕組みを理解したほうが断然伝わるはず。
うちの娘も年少から年中にかけてお鼻ホジホジがひどかったので、もっと早く出会いたかった…。
のどと鼻はつながっているんだよとか、人前でのほじほじはかっこ悪いんだよ、なんて体の仕組みやマナーまで教えてくれるので、小学生でもためになりそう。
単純にお話自体も面白いです。
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5月から急遽仕事を始めることになりました。
仕事は来年あたりからをぼんやりと予定していたので、心の準備もそこそこに、慌ただしく新しい日常がスタートしました。
覚悟はしていたものの、7年のブランクは大きく。
世の中が変わっておる…。
そして自分の心身の老化よ…。
フルタイムでもないのに、連日疲れ果てておりました。
世の中の働くお母さん、改めてすごいです。
長期休みはお仕事なしの契約だったのが、今の私にはとりあえず救い。
荒れた家を少しずつ整え中(汗
その間もなんとか図書館には通っていました。
毎週とはいかない時もありましたが。
少しずつ、娘の本の選び方も変わりつつあります。
年齢を重ねたのもあり、その時々のブームもあり。
少し前からは忍者ブーム。
そして今は、ものづくりにハマりつつあるため、その手の本も必ず選んでいます。
折り紙、プラバン、牛乳パック…。
夏休みですしね、時間と意欲に拍車をかけて毎日制作中です。
荒れた家に作品が積もっていく…。
あまりかさばらない作品を作成してもらえるように、それとなく導き中の毎日です。
「はなくそにんじゃ」
よしむらあきこ
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「わくせいキャベジ動物図鑑」
『銀河のかたすみに、”キャベジ”という小さなわくせいがあります。』
小さなころ娘が好きだった、「しろくまのパンツ」の作者の作品です。
2人のユニット名なんですね。
”キャベジ”というキャベツそっくりの惑星に住む、架空の動物の図鑑です。
野菜や果物をもじった動物たち。
サイ風の”ハクサイ”、落花生でできたオットセイ風の”ラットセイ”、ピーマン風の”ピーマンドリル”。
それぞれの野菜や果物を張り合わせたような生き物がずらり。
その見た目の可愛らしさや滑稽さが笑えます。
ごぼうでできたゾウ風の生き物とか。
もちろんその名は”ごぞう”。細っ。
そして、その生態も詳しく描かれています。
キャベジ星のセンギリ草原に生息、とか。
あぁ、千切りね。
ちなみに、ゴマ粒のように小さな”ゴマアザラシ”は、体に脂肪を蓄えているらしい。
ごま油か!Σ(・ω・ノ)ノ!
子供が気づかないところまで楽しめるので、大人が読んでも面白いです。
架空の図鑑という意味では、”こびとづかん”に似ているかも。
語呂合わせやダジャレ大好き、こびとづかん大好きな娘にドンピシャです。
色味や挿絵もオシャレなので、ちょっとしたプレゼントとしても喜ばれると思います。
小さな子供が絵だけで見ても楽しめて、読めるようになったらまたさらに楽しめる、年齢問わない絵本です。
じっくり読み込める年齢なら、だいぶ時間をかけて何度も読みたくなる図鑑です。
「わくせいキャベジ動物図鑑」
tupera tupera
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「いーとんの大冒険」
『あ~ぁ、もっと楽してお菓子をもらえるウマイ話ないかなぁ…』
最近の娘のブーム、忍者と国旗、そして”こびとづかん”!
このこびとたち、私にとってはキモ可愛いを通り越して、ただただキモい…と思うのですが、このシリーズはすごいですね。
特に図鑑にいたっては、架空のものとは思えないほど特徴や生態がこと細かくまとめられてあって、捕獲方法や飼育方法まであるもんだから、読み込むのが大好きな娘はハマってしまいました。
一時は、部屋の中にこびと捕獲の罠をこしらえるほど。
その作者さんの他の絵本を…と探したのがこの絵本。
おぉ、まさにこびとっぽいタッチの絵だ!
こびとよりもうちょっと可愛く描かれています。
お手伝いのお駄賃のお菓子がもっとほしい、豚?の”いーとん”。
怪しい男からのウマイ話に食いつきますが、引き換えとして”大切なもの”を失ってしまいます。
奪われた”大切なもの”を取り戻す、大冒険です。
まるで昔話のような、思ったより含蓄のあるお話です。
欲にかられるとどうなるか、とか。
どんなに物欲に満たされても、一緒に楽しむ人がいないと楽しめない、とか。
自分の大切なものと引き換えにしても、人を助けたいと思う気持ち、とか。
ハッピーエンドだけれども、ちょっとだけ切ないハッピーエンドです。
短編映画のように、内容が結構詰め込んである1冊です。
とはいっても、大爆発のオナラが大活躍する、子供に鉄板の下ネタもあり。
中でも、”いーとん”が相談しに行く、おばあちゃん的存在の”オバァーニーさん”の存在感ときたら。
バニーガールのいでたちをした、しわしわのウサギのおばあちゃん。
ええ、もちろん網タイツです。
物知りで、両脇にはウサギを2匹従えています。何者⁉
このシュールさには触れられず、物語は進んでいきます。
このオバァーニーさんがいーとんを導き、身をもって助けてくれます。
たくさんの絵本を読んできた娘が、初めてウルウル泣きそうになった絵本です。
今回借りるのもじつは3回目。
お気に入りの1冊になった様子。
ふりがなはふってあるものの、普通に漢字も使われているので、もしかしたら小学生向けなのかも?
読み聞かせてあげるなら、もっと小さくても面白く読めると思います。
絵本の中ではちょっとボリュームありのお話ですが、ハラハラドキドキの大冒険が面白いので、じっくり読み聞かせてあげたい絵本です。
「いーとんの大冒険」
なばた としたか さく
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