『ほほう、にぎやかですなぁ』
今度はお祭りつながりで。
こっちは仏さまたちの、仏さまたちによる、仏さまたちのためのお祭りです。
釈尊わたあめに千手たこ焼き、頭が良くなるもんじゃ…ならぬもんじゅ焼き。
俗っぽすぎない?笑
仏さまたちが屋台を構える様子も妙にリアルで、俗っぽくて、笑えます。
仁王様のかき氷屋さんのフレーバーは、いちご、メロン、レモン、さとり。さとり?!
さらっと悟れそうです。笑
そこへやってきた大きな大仏さま。
奈良からのお越しでしょうか。
大きすぎるがゆえ、なかなか上手にお祭りを楽しめません。
食べ物はひと舐め、お面はおでこのホクロ的なものを隠すだけ。
ちょっとしょんぼりの大仏さま。
ところがどっこい、大仏さまが大活躍する展開が待っています。
この絵本の作者は娘が大好きな”ゆでたまごひめ”の作者さんでした。
もう何度も何度も借りている、お気に入り絵本。
だからでしょうか、全然テイストの違うこの絵本も、「面白い!」と気に入った様子。
もちろん、絵を担当した方が違うため気付いてはいませんでしたが。
今回の絵を描いた方は、僧侶兼イラストレーターだそうです(!)
どうりでいろんな神様たちを描き分けられるハズ。
カラフルで鮮やかな挿し絵です。
特に花火のシーンは鮮やかさが際立ちます。
カラフルはカラフルでも、日本らしい色味のカラフルさ。
ひとつひとつの色は味のあるダークめの渋い色なのに、合わさると鮮やかでおしゃれなカラフルさ。
カバーの裏や表紙の裏には、神さま仏さま、おばけさんたちまでイラストがズラリ。
これは小学生でも楽しめます、というか、大人でも楽しめるだけでなく、かなり勉強になります。
修学旅行で訪れた時は何とも思わなかった仏閣も、歳をとると興味が湧くものですね。
それぞれの神さまの違いや意味などを知りたくなるのが不思議。
あぁ、もう一度京都や奈良に行ってみたい…。
この”だいぶつさま”シリーズ、他にもあるそうです。
探してみよっと。
『だいぶつさま おまつりですよ』
ぶん:苅田澄子
え:中川学
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