絵本ですくすく

5歳から娘と毎日お気に入りの絵本探し。絵本の感想日記。現在7歳。

「ゾンビハムスターねずこ」

『ヒカルくん、わたしだよ!ねずこ だよ!!』

 

おめでたいお話の次に、おどろおどろしい絵本を‥。

ちょっと表紙からあまりの衝撃で。

そして、ねずこって、”ねずこ”って。

パク…オマージュ?

 

ヒカルくんが飼っていたハムスターのねずこ。

寿命を迎えて庭に埋葬してあげたはず、でした。

でも思い残したことがたっぷりあったねずこは、ゾンビとなって夜な夜なヒカルくんの枕元に現れます。

なかなかのエグさがショッキングです。

目の血走りっぷりや、腐って穴の開いた頬袋(!)

ひまわりの種が頬袋から落ちちゃいます(怖)。

血で染まった包帯が巻かれた体…ってほんとに絵本?!

でも、飼い主だったヒカルくんの優しさたるや。

穴の開いた頬袋には絆創膏を貼ってあげ。

ねずこが思い残したことを、笑顔で毎晩叶えてあげます。

たくさんの願いを叶えてもらって、ねずこは成仏するのでした。

 

ハムスターの寿命は約2年。

やりたかったスイカ割りも、ねずこは一生に2回しかできなかったことに気づくヒカルくん。

命の尊さと、悔いのない人生を送ることの大切さ…みたいなものが受け取れればいいな、という絵本です。

はっきりと言葉では描かれていませんが。

でもやっぱり衝撃的なので…うちの娘は年少や年中では無理だったかも。

怖がりなので、読んだ後夜泣くタイプです。

もちろん、もう1年生の今読んだ感想は面白かったそうで。

ハムスター好きだし…妖怪とかも結構好きになってるし。

ヒカルくんも2年生の設定なので、絵や文章量、何より可愛いハムスターのゾンビっぷりを鑑みて、小学生向けの絵本です(個人の意見です)。

 

ちょっと調べてビックリ。

ねずこはキャラとしてもう人気なんでしょうか。

Twitterやってました(笑)。

ちなみに、絵本の最後にはファンレターの宛先もあり、天国のねずこへ手紙も書けます。

なんか、だんだん愛着が湧いてくる不思議(笑)

 

「ゾンビハムスターねずこ」

文・原田たけし

絵・嵯峨山高弘

 

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