「いきものとこや」
『どんな ヘアーに なるんでしょ?』
以前借りて面白かった「やきざかなののろい」を描いた塚本さんの絵本。
絵が濃ゆくてダイナミックな作家さんです。
今回はいきものがヘアカットしてくれるという、ポップな内容。
カニやクワガタ、はさみを持たない生き物まで、いろんな生き物がチョキチョキガリガリ(?)してくれます。
一見ムチャクチャでも、ちゃーんとお客さんのニーズに応えた仕上がりになっております。
カットもパーマもお任せあれ。
ツルピカのおじいちゃんまで大満足でにっこにこ。
表紙のタイトルも、とこやさんの赤と青のぐるぐるに合わせた色味になっています。
この赤と青って、動脈と静脈を表しているんでしたっけ?
その昔はハサミに慣れている床屋さんが外科手術も担当していたとかなんとか…
そう考えると、ハサミを携えたいきものが髪を切る今回の絵本も、ほんのりホラーを感じないでもないですが。
美容院に行きはじめの頃は、おっかなびっくりだったうちの娘。
この絵本を読んでから行かせたかったなー。
いろんなお客さんの髪を切るということの繰り返しなので、小さな子供でも十分理解できる易しい内容です。
わたしはおどろおどろしい「やきざかなののろい」のほうが好みですが。
娘は「これ面白かった!」とお気に召した様子でした。