「オニじゃないよ おにぎりだよ」
『にんげんども、さぞかし よろこぶだろうね!』
シゲタサヤカさんシリーズが続きますのでお付き合いを。
おにぎりが大好きな3人のオニのお話。まずいおにぎりを食べているらしいと勘違いし、人間たちにおいしいおにぎりを振る舞うことに。ところが人間はオニに恐れをなして逃げ惑うばかり。そこでオニたちが一計を案じます。
ツノを生やしたれっきとしたオニが、人間たちに恐れられているとも知らずにたっくさんのおにぎりを振る舞おうとするお話です。オニなのに(?)そのピュアさにキュンとしたり笑えたり、天然っぷりが面白いです。そして、オニたちが作るおにぎりの美味しそうなこと!具がいっぱいあるんです。シャケにたらこに混ぜご飯、シイタケや天むすまで!レシピを見ながら、いくつもの大きな釜で炊いたご飯を握ります。出来上がった山のようなおにぎりはちょっと見ものです。オニだからってみんなが恐いわけじゃないんですね。見た目や名前だけで判断しちゃいけないね。そんな見方をするとちょっと深い読み方もできそうです。
ページをめくるごとに場面が変わってその都度クスクス笑えます。今回はもう一冊同じ作家さんの絵本を借りましたが、娘はこちらの本のほうが「めっちゃ面白い!」とお気に入り。珍しく、「この絵本買いたい」とまで言い出しました。私はもう一冊のほう推しだったんですけどね。当たり前ですが好みはそれぞれですね。もう一冊のほうは次回書きとめたいと思います。
「オニじゃないよ おにぎりだよ」
シゲタサヤカ
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