絵本ですくすく

5歳から娘と毎日お気に入りの絵本探し。絵本の感想日記。現在6歳。

「コックの ぼうしは しっている」

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『あたしゃ この めで みていたよ!』

 

親子で大好きな作家さんの絵本。「たべものやさん しりとりたいかい かいさいします」には今でもお世話になっています。

ehondesukusuku.hatenablog.com

 サボり癖のある、とんでもないウソつきコックさんのお話。失敗しても、嘘に嘘を重ねてしれっと切り抜けます。怒ったコックの帽子が嘘を暴こうとしゃべりだすお話です。このコックの嘘つきっぷりのすごいことすごいこと。すりつぶしたハーブを顔に塗って「具合悪い~」なんてやっちゃいます。最後には改心するので、絵本らしい幕引きにはなりますのでご安心を。

表紙の裏には、過去の嘘一覧がズラリ。”わるいおきゃくに わられてしまったおさら”やら、”どうしたことかちっともおいしくないパンプキンポタージュ”などなど…。これらの真相は、裏表紙の裏にズラリ。”コックがうっかりわったおさら”、”コックがレシピどおりにつくらなかったパンプキンポタージュ”。この一覧が結構面白いです。ズラッとならぶ中で、実はコックの嘘ではないものが2つ…。これらは他の作品で出てくる鍋やまな板の仕業のよう。そっちを読むのも楽しみになります。

嘘を暴く帽子のセリフが七五調で小気味いいのですが、娘は読むのに一苦労していました。”あたしゃ”とか、”ころんで たまごを わった ひにゃ”とか、日頃使わない言い回しや語彙が出てきます。セリフ以外にも、”怒りが頂点に達する”とか、”容赦しない”とか、ひらがなを目で追うにはちょっと難しい箇所がありました。大分読むのがスムーズになった5歳の娘も、少々苦労しながら読んでいました。自分で読むのももちろんいいのですが、この本は読み聞かせを通して七五調の小気味よさを味合わせてあげたい一冊です。”ほんとに ほんとに ほんとだね?”なんて読みやすいところは、本人もリズムを感じて楽しそうでした。

嘘はダメよ、のための絵本としてももちろんですが、単純にお話としても面白いです。小学生になっても十分に楽しめるお話だと思います。他の作品も読んだことのある人には、絵の中にキャラを見つけて嬉しくなるハズ。

 

「コックの ぼうしは しっている」

シゲタサヤカ