絵本ですくすく

5歳から娘と毎日お気に入りの絵本探し。絵本の感想日記。現在6歳。

「フンころがさず」

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『だったら すなおに おもいっきり すきなこと やろう!!』

 

Eテレのプチプチアニメでたまに観る「ころがし屋のプン」で、フンコロガシを認識していたため、なんとなく手に取った絵本です。

フンを転がしていることを馬鹿にされたフンコロガシが、”フンころがさず”になる決心をするお話です。最初こそ自由を感じてすっきり気が晴れたフンコロガシですが、だんだんとつまらなく感じてきます。そこへキツツキが一言。『木をつつかない”キツツカズ”になったら、そんなのはもうぼくじゃないよ』

なんだか現代の生き方にも通ずる内容だなぁと感じました。情報過多の現代では、表面上の他人の評価に簡単に触れることができる上に、生き方の選択肢も膨大。本当に自分の好きなことを見つけて、かつ他人の評価を気にすることなく生きることが、より簡単ではなくなったように思います。誰が何と言おうと、子供のころから大好きなものを大好きと感じる尊さを、この本を通して感じてくれたらいいな。年齢的にも今読ませてちょうどよかった絵本でした。途中、フンコロガシがフンを転がさずに試行錯誤する様子は子供が好きそうです。

ところでフンコロガシのフンって、食べるために転がしてるんですね。この絵本で初めて知りました。まさに唯一無二の生き方だ。

 

「フンころがさず」

作・大塚健

絵・高畠純