絵本ですくすく

5歳から娘と毎日お気に入りの絵本探し。絵本の感想日記。現在7歳。

「かいぶつのとしょかん」

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『ようこそ としょかんへ!』

 

これも娘がジャケ借り(?)した絵本です。とても絵がキレイ。色鉛筆のタッチで精緻に描かれており、森の木々や苔が鮮やかに描かれています。ジブリっぽいです。

森の深く、大きな木の中にある不思議な図書館のお話です。小鳥たちには木の上に小さな本棚が、お魚たちには水の中に本棚があります。ページではさらっと流されますが、この水中に本棚が透けるお魚の池も、とても綺麗に描かれています。

この図書館では、本の住人も本から自由に飛び出すため、不思議な怪物がたくさん。司書?は表紙の怪物です。フクロウのような、ウーパールーパーのような…(古)。この司書の右腕が”ちびくん”。「千と千尋の神隠し」のススワタリを茶色くして足を1本増やした感じの子です。だからジブリっぽく感じたのか!

 

この本はマンガのようにコマ割りされたページがたくさんあります。文章自体が少ないため、コマを進む間セリフがないページもあります。なので読み聞かせるのが難しかったです。コマを指で追いながら読むため、集中しきれない感は否めませんでした。また、セリフがないコマは読みようがないものの、進む順番を示した方がよさそうだったので、適当な擬音をつけながら指差しで進みました。娘も文字がないのは分かっているため、そういう意味ではお互いにイメージを膨らませながら読めたのかもしれません。私の感想とは裏腹に、娘は絵の細かさや怪物の多さに惹かれてじっくりと眺めていました。「まだめくらないで!」と何度かページを戻されました。

 

小さい子供には読み方が難しい絵本かもしれませんが(お話の内容ではなく)、コマの感覚が理解できてマンガが読めるような子には楽しめると思います。

 

「かいぶつのとしょかん」

ふくい りえ