「おまえ うまそうだな」
『ぼく おとうさんと ずっと いっしょに いるんだ!』
食料としてしか見ていなかったアンキロサウルスの赤ちゃんに、父親と勘違いして懐かれてしまったティラノサウルスが、戸惑いながらも徐々に愛着をもって育てていく物語です。内容を読んで、この本のタイトルも納得。最後のシーンが切なくてグッときます。セリフのないページがとてもいい。そしてなんといっても、夜の空の描写がとても綺麗。無数の星を点で描いているのですが、太古の地球はきっとこんなに星が見えていたんだろうなぁと思わせるページ。この1冊で一番印象に残っているのが、無言の夜空でした。
なぜ最後は別れることになったのか言葉では表現されていないので、娘に聞いてみたところ、ちゃんと分かってました。絵本の伝える力ってすごい。
これ、シリーズものみたいですね。また違う本も借りてみよう。
「おまえうまそうだな」
宮西達也:作絵
|