「これはのみのぴこ」
『これは のみの ぴこの すんでいる ねこの ごえもん … 』
Eテレの「テレビ絵本」で久しぶりに観たので借りました。
1年前にも一度借りて読んであげていたのですが、また新しい楽しみ方が出来た様子。
えー、深い含蓄を味わう絵本ではありません。
ページを追うごとに数珠つなぎに増えていく登場人物を読んでいく絵本です。
脈絡のない人物たちを読んでいくうちに、絶対に噛まずに読みたくなる絵本。
それでいて、なんとなくどんどん早口で読むことに挑戦していきたくなる絵本。
さらに言えば、どんどん増える1ページ分の文を一息で読んでしまいたくなる不思議な絵本です。
息継ぎしたくなくてムキになってしまう。笑
内容の突拍子のなさもさることながら、四苦八苦しながら読む親の様子こそを、子供が楽しむ絵本とも言えるかも。
小さな小さなのみの”ぴこ”から、どんどん世界が広がっていきます。
でも最後にはしっぽり納まるところに納まる、よくできた不思議な絵本です。
この絵本、1年前にもテレビ絵本で観た際に借りたことがありました。
本人は読みながら思い出したようですが、その時と違うのは自分で読むようになったこと。
大人も子供も挑戦したくなる絵本だというのは(我が家では)共通のようで、何度も音読しています。
そう、音読したくなるんです。
そしてやっぱり早口になっちゃう不思議。笑
噛んでしまっては、「あぁー!」と楽しそうに残念がっています。
そのうち暗唱してしまいそう。
子どものほうがあっという間に吸収するんですよねー。
ちょっと不思議な、でもとっても楽しめる絵本です。
脈絡がない分、連なる言葉の響きだけを純粋に味わう事ができるので、結構小さな子供でも楽しめると思います。
親御さんは頑張って読んであげてください。笑
「これはのみのぴこ」
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