「ジャッキーのトマトづくり」
『だから どうか わたしの トマトを おまもりください。』
ミニトマトを栽培中の我が家にはうってつけの絵本だと思い、目に留まりました。そして、先日までマックのハッピーセットのおもちゃが、このくまのがっこうのクラフト工作でした。こちらも購入してちょうど楽しんだばかり。タイムリーな絵本です。くまのがっこうシリーズがたくさんある中で、初めて手に取った絵本です。
12ひきの熊のきょうだいの末っ子、ジャッキーが活躍します。上の11人はみんなお兄ちゃん!ジャッキーだけが女の子です。
お兄ちゃんに教わりながらトマトを育て始めたジャッキーは、それはそれは丹精込めて育てます。いろんなものから身を挺してトマトの苗を守ります。その一生懸命な様子がとっても健気です。 また、そんなジャッキーを守ろうとするお兄ちゃんたちにも、心が温かくなります。小さな芽を愛でたり、雨風から守ろうとしたりと慈しむ様子が、まさに今初めてトマトを育てているうちの娘の様子に重なりました。まさに食育。また、ジャッキーの愛情に応えるようにたくましく育つトマトにも、植物の強さを感じます。
内容は難しくないものの、1ページ当たりの文字が多めのお話なので、年中さん以上のほうが無理ないかもしれません。でも絵が可愛らしいので、落ち着いて聞いてられる子ならそれだけでも楽しめると思います。また、きょうだいがいる子には、上の子や下の子の目線ならではの感じ取り方ができそうです。こんなお兄ちゃんたちが欲しい…。
「ジャッキーのトマトづくり」
絵・あだち なみ 文・あいはら ひろゆき
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