絵本ですくすく

5歳から娘と毎日お気に入りの絵本探し。絵本の感想日記。現在6歳。

「へいわとせんそう」

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『へいわのまち せんそうのまち』

 

 戦争という概念の導入にちょうどいいかなと思い借りた本です。タイトルの通り、平和と戦争がページ上で対比して描かれています。「へいわのチチ」はお家で遊んでくれるけれど、「せんそうのチチ」は銃を片手に戦っている、といった風に。

でてくる人物の表情が喜怒哀楽に満ちていないのがリアル。どちらの状況でも、それが日常であり、これが当たり前になるのがそれぞれ”平和”と”戦争”の状態であるんだと感じます。

絵は全て白黒で、文も含めて極めてシンプルな作りになっている分、親子で会話しながら読み進められる絵本です。というか、5歳児には少しずつ導きながらじゃないと少し難しい。娘は自力で理解したページはごくごく一部でした。最後の方は大人にとっても考えさせられるページが続きますが、その辺はまだ理解できていないと思います。

我が家では、”戦争”という言葉自体を知らなかった娘に、できるだけ客観的に伝えることに重点をおきました。どう感じるかは本人に任せられるように。どうやら、今の時点では、”嫌なこと”、”寂しいこと”だという感覚にはたどり着いたようで、口に出していました。今はこれで十分だなと思っています。

文字が読めるようになったらすぐ読める本なので、5歳の今、意味がわかりきらなくても読ませて良かったと思います。折にふれて何度も読んで、年齢に応じた感じ方のできる深い絵本でした。もちろん、小学生で手に取るのも十分にありだと思います。我が家は購入して長く読ませる予定です。とっつきにくいかな、と心配していましたが、意外にもその後何度も手に取って眺めていました。普段手に取る絵本との雰囲気の違いはあるものの、そのことが逆に興味につながっている様子でした。 

 

「へいわとせんそう」

たにかわ しゅんたろう ぶん

Noritake え