絵本ですくすく

5歳から娘と毎日お気に入りの絵本探し。絵本の感想日記。現在6歳。

「ぼくのだ!わたしのよ!」

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『みんな いっしょだと すこし げんきに なった,』

 

あ、またカエルの絵本でした。たまたまなんですが…。

帯を見て気づきましたが、「スイミー」を描いた人なんですね。オススメの棚にあったのでなんとなく手に取りました。実は今まで海外の絵本はあまり読み聞かせてきませんでした。どうしても訳をはさんでしまうと、親しみやすい言葉選びから一歩遠ざかっているような気がしていたためです。言い回しとか。あとは、私自身が外国の登場人物の名前を覚えきれなくて…恥

毎日ケンカしている3匹のカエルのお話です。池の水も、地面も、空気まで、それぞれ自分のものだと主張してはケンカします。これ、子どものケンカのあるあるですよね。娘からそんな話を聞いたことはありませんが、子どもの世界だってきっといつもいつも「貸ーして」「いーいーよ」の平和ばかりじゃないはず。客観的に見て、どんな気持ちがするのか考えてもらうのにいい題材でした。

この本も文体からは訳を通した独特の雰囲気を感じ取れますが、むしろその淡々とした語り口調が、嵐の恐怖を際立たせていたり、最後のセリフを読み終わった後の余韻の深さをさらに感じ取れる絵本になっていると思います。ケンカは本人同士だけでなく周りも嫌な気持ちになること、仲間がいることの心強さや楽しさが伝わってくれたらいいな。集団生活を送っている今、読み聞かせて良かったなと思います。

子供が迷わず手に取るキャッチーさやとっつきやすさが光るわけではありませんが、親としては読ませておきたい絵本でもあります。兄弟がいたりするとお家での日々も重なって、さらにもっと深く感じ取れるものがあると思います。

 

「ぼくのだ!わたしのよ!」

レオ=レオニ

訳 谷川俊太郎