「アイ・アイ・アイスクリーム・ショー!」
『アイスよ アイスよ アイスさん きょうの わたしに ぴったりな アイスは なあに?』
アイスクリーム屋さんでメニューに迷う女のコ。
迷っていると、不思議なアイスクリームのショーへワープ!
司会のスプーンが、次々にアイスたちを紹介していきます。
色とりどりのアイスたちが、歌ったり、踊ったり、漫才したり、キャンドルサービスしたり、なんと、ワイヤーアクションまで見せてくれます。
アイスたちは、自己紹介がてら次々にショーを繰り広げていきます。
絵本の厚さ的にはいたって普通の厚さですが、それぞれのページがアイスたちの渾身のアピールになっているので、読みごたえがバッチリの絵本です。
本当にショーを1本見た気分。
七五調でダジャレが満載、口に出して読みたくなります。
言葉遊びができるようになってから読んだほうが楽しめる絵本です。
少女マンガっぽさもある絵も可愛らしくて、娘は一目で気に入りました。
パステル調の色味も、細かい衣装の凝り方も、細かいところまで眺めたくなります。
カーテンコールにはみんな勢ぞろいで、ドラムロールと共に女の子のご注文を待ちます。
この圧巻のページで、どのアイスが食べたいか、親子でコミュニケーションを取りたくなるページです。
スタンダードなカップアイスも、ソフトクリームももちろんですが、モナカとかの変化球も捨てがたい。
何より急遽アイスと合体したパフェが最強でしょうか。
宝塚ばりのデュエットしながら合体する、パフェとアイスが見ものです。笑
「アイ・アイ・アイスクリーム・ショー!」
文 林木林 絵 わたなべ あや
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