絵本ですくすく

5歳から娘と毎日お気に入りの絵本探し。絵本の感想日記。現在7歳。

「コんガらガっち どっちにすすむ?の本」

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『いぐらは すきな みちを えらんで すすみます。』

 

ストーリーだけを楽しむ絵本ではなく、あみだくじのように自分で進む道を決めて指でたどりながら楽しむ絵本です。イルカとモグラがこんがらがってできた生物”いぐら”が進む道を、読み手が決めて進みます。スタートはひとつだけ。そこから指でたどりながら分かれ道を選んでいきます。分かれ道は二股のこともあれば、多数のこともあれば、ページの外に及ぶことも。それでも最後はなんとかなります。卵が乗った美味しそうなカツどんを食べられる選択肢もあれば、トマトとバナナが乗ったカツどんにたどり着くことも。裏表紙には、”きみのすすむみちは、きみがきめるんだ”の一言。なるほど、そういうコンセプトなのね。同じページを読み進めるのに子供と親が違う結末になったりと、一緒に読む楽しさもあります。

作者はEテレの「ピタゴラスイッチ」のスタッフだそう。なるほど、キャラがそれっぽい。子供はこういうの好きそうですね。何度も最初に戻ってやりたくなる絵本です。

3話目は選択肢ではなく一本道なのですが、ぐねぐね縦横無尽に進みます。ページも越えて行ったり来たり。意外でしたが、5歳くらいだとこれが子供には難しいみたいです。ページをまたぐとちょっと迷いがち。ここだけ一緒に導く必要のある子もいるかもしれませんが、たとえ文字を読むのが追い付かなくても、子供が自分で楽しめる絵本だと思います。

 

「コんガらガっち どっちにすすむ?の本」

さく ユーフラテス