「10ぴきのかえる うみへいく」
『いまなら、おためしツアーで、りょうきん むりょうです』
私はこの絵本は初見でしたが、10ぴきのかえるシリーズらしいです。かもめの旅行業者が10ぴきのかえるたちを海へ連れていきます。ビーチパラソルならぬ葉っぱパラソル片手にうきうき出発する様子は、まさに”井の中の蛙”から”大海”へ。初めて目にする新しい世界でのお話です。
私も娘も、目と鼻の先に海がある地域で育っていますが、海と無縁の場所で育ったら初めて海に行った時の感動はこんな感じなんでしょうか。あの広い海を初めて間近にみる感動が、物心ついてから味わえるのは羨ましい気もします。
ひとつだけ、かえるたちが直面する”なぜ海はしょっぱいのか問題”は謎のまま終わります。親としてこちらに疑問がぶつけられたらとドキドキしてました。調べたところで、分かりやすく教えられる理由なんだろうか…。
10ぴきのかえるたちの仲良しさ、めいめいが楽しむ様子に癒される絵本です。絵も内容も親しみやすく、3歳ごろから十分楽しめる絵本だと思います。
「10ぴきのかえる うみへいく」
間所ひさこ さく
仲川道子 え
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