絵本ですくすく

5歳から娘と毎日お気に入りの絵本探し。絵本の感想日記。現在7歳。

「これはのみのぴこ」

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『これは のみの ぴこの すんでいる ねこの ごえもん … 』

 

Eテレの「テレビ絵本」で久しぶりに観たので借りました。

1年前にも一度借りて読んであげていたのですが、また新しい楽しみ方が出来た様子。

 

えー、深い含蓄を味わう絵本ではありません。

ページを追うごとに数珠つなぎに増えていく登場人物を読んでいく絵本です。

脈絡のない人物たちを読んでいくうちに、絶対に噛まずに読みたくなる絵本。

それでいて、なんとなくどんどん早口で読むことに挑戦していきたくなる絵本。

さらに言えば、どんどん増える1ページ分の文を一息で読んでしまいたくなる不思議な絵本です。

息継ぎしたくなくてムキになってしまう。笑

内容の突拍子のなさもさることながら、四苦八苦しながら読む親の様子こそを、子供が楽しむ絵本とも言えるかも。

小さな小さなのみの”ぴこ”から、どんどん世界が広がっていきます。

でも最後にはしっぽり納まるところに納まる、よくできた不思議な絵本です。

 

この絵本、1年前にもテレビ絵本で観た際に借りたことがありました。

本人は読みながら思い出したようですが、その時と違うのは自分で読むようになったこと。

大人も子供も挑戦したくなる絵本だというのは(我が家では)共通のようで、何度も音読しています。

そう、音読したくなるんです。

そしてやっぱり早口になっちゃう不思議。笑

噛んでしまっては、「あぁー!」と楽しそうに残念がっています。

そのうち暗唱してしまいそう。

子どものほうがあっという間に吸収するんですよねー。

ちょっと不思議な、でもとっても楽しめる絵本です。

脈絡がない分、連なる言葉の響きだけを純粋に味わう事ができるので、結構小さな子供でも楽しめると思います。

親御さんは頑張って読んであげてください。笑

 

「これはのみのぴこ」

谷川俊太郎・作  和田誠・絵

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「アニマルバスとパンやさん」

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『おいしーい!ぼく、こんな おいしい パン、はじめて!』

 

アニマルバスシリーズらしいです。

パンダ柄のバス、ファンファンが活躍するお話です。

丘の上のとっても美味しいパン屋さんにたどり着いたファンファン。

きつねさんが作るそのパンの美味しさに感激しますが、なんと、閉店することが決まっているそうで。

ファンファンと可愛い仲間たちがパン屋さんのためにひと肌脱ぐことに。

 

子どもが好きそうな可愛らしい絵本です。

思いやりにあふれたほっこりする内容もさることながら、絵が可愛い!

今風のファンシーでキュートな(古)絵が女児に受けること間違いなしな絵本です。

表紙の裏には、きつねさん力作の美味しそうなパンがずらり。

これはまるで…「からすのパンやさん」だ!

時代の流れを感じるのは、そのパンの種類です。

ベーコンエピパンやキッシュなんて、当時の日本では見なかったハズ。

そしてきつねさんがパンを作るページが私は大好き。

バターを含ませて伸ばした生地をくるくるしたクロワッサン、カッターで格子模様をつけてメロンパン、湯煎したチョコをつめてチョココロネ、どれも工程が本格的に描かれます。

本当のパン屋さんのお仕事を見るような、子どものおままごと意欲を駆り立てるような、魅力的なページです。

 

ストーリー以外にも、細かく描かれた絵や、吹き出しや空想部分など、自分で読むには読みごたえもばっちりです。

 

「アニマルバスとパンやさん」

ぶん あさのますみ  え こてらしほ

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「だいぶつさま おまつりですよ」

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『ほほう、にぎやかですなぁ』

 

今度はお祭りつながりで。

こっちは仏さまたちの、仏さまたちによる、仏さまたちのためのお祭りです。

釈尊わたあめに千手たこ焼き、頭が良くなるもんじゃ…ならぬもんじゅ焼き。

俗っぽすぎない?笑

仏さまたちが屋台を構える様子も妙にリアルで、俗っぽくて、笑えます。

仁王様のかき氷屋さんのフレーバーは、いちご、メロン、レモン、さとり。さとり?!

さらっと悟れそうです。笑

そこへやってきた大きな大仏さま。

奈良からのお越しでしょうか。

大きすぎるがゆえ、なかなか上手にお祭りを楽しめません。

食べ物はひと舐め、お面はおでこのホクロ的なものを隠すだけ。

ちょっとしょんぼりの大仏さま。

ところがどっこい、大仏さまが大活躍する展開が待っています。

 

 

この絵本の作者は娘が大好きな”ゆでたまごひめ”の作者さんでした。

もう何度も何度も借りている、お気に入り絵本。

だからでしょうか、全然テイストの違うこの絵本も、「面白い!」と気に入った様子。

もちろん、絵を担当した方が違うため気付いてはいませんでしたが。

今回の絵を描いた方は、僧侶兼イラストレーターだそうです(!)

どうりでいろんな神様たちを描き分けられるハズ。

カラフルで鮮やかな挿し絵です。

特に花火のシーンは鮮やかさが際立ちます。

カラフルはカラフルでも、日本らしい色味のカラフルさ。

ひとつひとつの色は味のあるダークめの渋い色なのに、合わさると鮮やかでおしゃれなカラフルさ。

カバーの裏や表紙の裏には、神さま仏さま、おばけさんたちまでイラストがズラリ。

これは小学生でも楽しめます、というか、大人でも楽しめるだけでなく、かなり勉強になります。

修学旅行で訪れた時は何とも思わなかった仏閣も、歳をとると興味が湧くものですね。

それぞれの神さまの違いや意味などを知りたくなるのが不思議。

あぁ、もう一度京都や奈良に行ってみたい…。

 

この”だいぶつさま”シリーズ、他にもあるそうです。

探してみよっと。

 

『だいぶつさま おまつりですよ』

ぶん:苅田澄子

え:中川学

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「むしたちのおまつり」

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『きょうは むしたちの おまつりのひです。』

 

また、虫です。

たまたまなんですが…秋だからでしょうか。

 

虫たちの、虫たちによる、虫たちのためのおまつりが開かれます。

ストーリーというよりは、おまつりの様子を描いた絵本です。

でも、これが面白い。

葉っぱをくりぬいたお面やさんに、スズメバチたちの壺屋さん、フードコート?には花粉団子やジュースや木の皮が。

似顔絵を描くのは、私がこの夏ミニトマト栽培で苦しめられたハモグリバエの子供たち。(キィー!)

どのページもくまなく見たくなる、細かい描写に惹かれます。

 

そして、虫の選び方がマニアックです。笑

ハモグリバエこそ私はこの夏知りましたが、オトシブミとか、オサムシとか、私は知りませんでした。

この作家さんは昆虫博士的な方なんですね。

虫の絵本をたくさん手掛けているとか。

この”むしたち”シリーズは3作目だそうです。

虫の細かい説明書の紙までついていて、虫に詳しくなくても楽しめます。

というか、詳しくなります。

虫が好きなお子さんには絶対喜ばれると思います。オススメ。

 

前回の”イモムシかいぎ”のゆるっとした絵とは違い、こちらは結構がっちり描かれています。

苦手なクモのページで、私は震えました。

ポップなイラストではあるんですけどね。

絵は違う方が担当されているそうですが、細かな特徴をとらえていてすごいです。

 

お祭りの機会がなかなかなかったここ2年。

ちょっとでもお祭りの気分が味わえそうな1冊です。

 

『むしたちのおまつり』

得田之久・文 久住卓也・絵

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「イモムシかいぎ」

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『ソウデスナ ソウデスナ』

 

すっかり秋ですね。

秋にぴったりのほっこり絵本です。

早朝から始まる、イモムシたちの会議、”イモムシかいぎ”。

みんな葉っぱに議題を書きとめて集まります。

何を議題に挙げても、「ソウデスナ、ソウデスナ」と和やかに進行していきます。

ところが、一つの議題をきっかけに大紛糾。

さて、イモムシかいぎはどうなってしまうのでしょう。

 

 

虫は、キライです。

ですが、この絵本のイモムシたちはポップで愛らしいので大丈夫です。

スタンプのような版画のような、この挿し絵はどうやって描かれているんだろう。

優しいほっこりする風合いが、絵本の内容とピッタリです。

なにより、とってもカラフル!

どのページも背景までポップな色合いで可愛らしいです。

表紙の裏には、虫たちが持ち寄った、議題を書き込んだ葉っぱの数々。

それらを読んでいるだけで面白い。

”コトシノアキハ アメガオオイソウデス”

クモノスカラ ニゲルニハ セオヨギノ カッコウヲ スルトヨイ”

平和で可愛すぎます。

 

それから、一番最後のページには、なんと、”イモムシかいぎ”なる歌まで!

作曲の中川ひろたかさんって、どこかで聞いたと思ったら、「100円たんけん」や、「ランドセルがやってきた」の人だ!

 

調べてみたら、シンガーソングライターですって。

絵本も描けて、歌も作って歌えるってスゴ。

この”イモムシかいぎ”の歌を、娘とちょっと歌ってみたら、ハマってしまいました。笑

8分の6拍子の揺れるリズムに合わせて、

”イーモムーシ ムシムシー”

”イーモムーシ かーいぎー”

”イーモムーシ ムシムシ―”

”はーなしーあいー”

 

…シュールすぎるでしょ。

でも、歌ってみると耳から離れなくなります。

私は現在結構重度です。笑

この歌だけでも伝えたい、シュールで可愛い絵本です。

 

自分で読むなら年中から年長さんくらいからでしょうか。

会議の場面はコマ割りのようなページもあったり、手書き文字があったり、カタカナや文章量も少なくはないので、小さい子供には読み聞かせたほうがよさそうです。

 

『イモムシかいぎ』

さく・え 市居みか

祝☆6歳

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あっという間に6歳を迎えた我が娘。

嬉しいやら淋しいやら。

正直、今はもう私が読み聞かせることはほとんどありません。

変わらず図書館に通ってはいるものの、自分で黙々と読むようになりました。

結構厚い読み物の本にも手を出し始め、その姿は、まさに読書の秋!といったところ。

さらに、子どもの情報定着力はすさまじく、羨ましい思いで見守っています。

 

今後は選ぶ本のジャンルが広がるとともに、絵本のチョイスが減っていくんだろうなー、とは思いつつ、気に入った絵本は書きとめておきたいと思います。

今までの思い出も残すべく、小さかった頃のお気に入りの絵本についてもまとめられたらいいな、とも思っています。

 

これからもたくさんの素敵な絵本に出会えますように。

【ミニトマトすくすく⑦】ぽぽちゃんの栽培日記

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この夏の猛暑の中、水をあげ忘れたミニトマトのぽぽちゃん。

罪悪感もあいまって、細やかに観察&お手入れを続けていました。

その甲斐あって、ついた実を落とすことなく色づきまでこぎつけています。

最初の頃についた実のような大きさにはならず、小指の先ほどの小ささのものもありますが、それでも落ちずにそのまま赤くなっています。

やっぱり機能している葉っぱが激減したのは、成長に大きく影響しているようで。

そんな状態ではありますが、一度に3~4個、週に2回くらいのペースで美味しくいただいています。

 

そして!

最近になって、ぽぽちゃんから新しい葉っぱが出てきているのを発見!

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感動!

やっぱり、手をかけると応えてくれるものなのかも。

その節はごめんよ、ぽぽちゃん。

こんな夏の終わりに希望をありがとう(涙

秋までずっと収穫できる苗もあるみたいなので、もうしばらく頑張ってもらうことにします。

 

ちっちゃな実はカラスでもひと飲みできそうなサイズですが、小食な娘のお弁当にピッタリサイズ。

園児のお弁当箱って、おままごとみたいな大きさですよね。

彩りが寂しいときに、ちょっと収穫して洗ってポン。

これってささやかだけど、贅沢なことだと思っています。

娘も夕食前の収穫が大好き。

お皿片手に張り切って採ってきます。

もちろん、収穫といえるような個数ではないんですが…

テンション上げるためにそう言っています。

 

娘が幼稚園でもらってきた朝顔は一足先に咲き終わったようで、着々と種を太らせ中。

初秋の朝顔と、まだまだ新しい葉が成長中のぽぽちゃんが彩る、うちの秋の玄関なのでした。