「地球をほる」
『ほっていく、ほっていく。めざせ、アメリカ。』
オススメでよく目にしていて、 私がずっと気になっていた絵本です。うーん、ファンタジーなアドベンチャー。自宅からアメリカめざして穴を掘る物語です。一番のファンタジーは両親が応援していることだったりして。
子どもの夢をくすぐるのは、穴を掘っていく長いシーンじゃないかなぁと思います。時代をさかのぼるように、地面の中は色々なものがいっぱい埋まっているのが面白いです。こっちがハラハラするほど様々なものをしり目に掘り進んでいきます。そしてちゃんと計画立てただけあって、意外に現実的なプランをもとに掘り進めて行きます。まぁ、そもそもの目的が目的だけに現実的って不思議な感じですが。
ふりがなは振ってありますが漢字を普通に使っているところや、マントルなんて言葉が出てくるところをみると、小学生向けっぽいですね。地球は丸いということが分かっていれば、5~6歳でも楽しめる内容&文字数だと思いますが、途中からひっくり返して読む仕様になっていたり、英文も書かれていたりして(もちろんカタカナのフリガナ&訳つき)、高学年になっても楽しめそうな絵本です。もう少し大きくなってもう一度読ませた時の反応を見たいな。アイデアたっぷりの、最後のオチまで面白い一冊です。
「地球をほる」
川瑞誠
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「ゆでたまごひめと みーとどろぼーる」
『たからもの みーつけた!かえしてたもれー』
もう何度も借りているほど、娘が大好きになった絵本です。 十二単を着たまつげぱっちりのゆでたまごひめの可愛らしいこと。ゆでたまごひめだけでなく、姫に仕えるソーセーじいなど、お弁当のおかずキャラたちがみんないい味だしてます。
みーとどろぼーるに盗まれたお城の宝物を取り返しに向かうお話です。自分のことを”わらわ”と呼ぶゆでたまごひめのセリフが娘は大好き。おじゃる丸っぽくて確かに可愛い。宝物を盗んだみーとどろぼーる達も、憎めない優しさを持っていて大団円に終わる絵本です。そのお宝って、お醤油を入れる魚型の入れ物だったりするんですけどね。
娘も私も、最初に読むときはみーとどろぼーるが噛み噛みで大変。絵を見ながらだと、ついミートボールって言いたくなっちゃうんですよねぇ。
3歳くらいから理解できる内容だと思います。次回のお弁当に、丸々のゆで卵とミートボールをリクエストされそうな絵本です。
「ゆでたまごひめと みーとどろぼーる」
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「ポットさんのぼうし」
『ポットさん、おちゃを いただけませんか?』
絵本には珍しく、短編のお話が3話入った本です。なんだかお得感。絵本「ポットさん」の続編のようです。
私は1番最初の「ちいさなちいさなティーカップ」のお話が好きです。その名の通り小さなティーカップにお茶を注ぐ?垂らす?様子が夢があって素敵。
明るくておしゃれな色使いの絵も可愛らしいですが、親としてはセリフの丁寧さが有難いです。みんなが丁寧な言葉でしゃべります。(ケトルさんだけ、お話の都合上プリプリしているのでそうでもないですが。)小さな頃の間だけでいいから、こういう穏やかな言葉と人間関係で過ごしてほしいなと願いも込めながら穏やかに読み聞かせました。
短編なのでもっと小さなお子さんでも読みやすいと思います。5歳半のうちの娘にはちょっと物足りなかったかも。
「ポットさんのぼうし」
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「ペンギンきょうだい バスのたび」
『あっ、ペンちゃん ボタン おしちゃった!』
ペンギンきょうだいシリーズのバス編です。5歳半になる娘には幼いような気もしたのですが、本人が一番に選んできました。もちろん可愛らしくて私も大好きな絵本シリーズなんですが、大人の判断とは違うもんだなぁ。
今回はおばあちゃんちから帰ってくるバスの旅のお話です。 子どもはバスのボタンって押したくなりますよねぇ。たびたび押されるバスのボタンと、快く許してくれる運転手さん、そして大らかなお客さんたちの温かい世界。そしておねえちゃんのおねえちゃんっぷり。涙ぐましいほどお世話をしてくれます。こんなおねえちゃんがいたらパパママは助かるだろうなぁ。
今回もお食事がめちゃくちゃ美味しそうです。純白のふわふわな食パンに木の器に入ったアツアツシチュー。まきばのランチはヨダレものです。
「ペンギンきょうだい バスのたび」
工藤ノリコ
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「カレーちゃん」
『インドから きました。ナマステ―。』
娘が選んだ絵本。カレールーのカレーちゃんが材料を探しに行くシュールな絵本です。カレーちゃんがどことなく吉田戦車のしいたけキャラの匂い…(古
インドからきただけあって、インドの言葉がちらほら混ざるのもまたシュールです。両手を合わせて「ナマステー」。シュールだけど、クセになる可愛さ。印象に残る単語だったり、繰り返しのセリフの多さだったりと、読み終わってからも子供と一緒につい口に出そうな楽しい絵本です。
材料みんな集まったらカレーの調理に取り掛かります。子どもはこういう料理の手順のページが好きですよね。ウチでも園の行事でカレーを作っていることもあり、ノリノリで読みました。
分かりやすい絵と易しい言葉で書かれているので、2歳ごろから楽しめそうな絵本です。無数のお米ちゃんが呼ばれて一斉に集まるシーンは興奮しそうです。
「カレーちゃん」
きたがわめぐみ
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「999ひきのきょうだいのおやすみなさい」
『ことしこそ おきてて みんなで ゆきを みようって、やくそくしたじゃないか。』
999ひきシリーズです。なんだか最近カエルものに目がいって…気づいたら毎回カエルのお話を読んでいました。このシリーズは以前読んだ2冊が面白かったので、また借りてみました。
999ひきのきょうだいが毎回ピンチに力を合わせるお話です。999匹こそ描かれていませんが、たっくさんの小さなカエルがひしめき合うページは可愛いです。冬眠するギリギリまで我慢して今年こそ雪を見たい弟たちと、もうすでに眠い一番大きなお兄ちゃん。果たして雪はみれるのか…というお話です。
あとがきを見ると、作者方の様々な工夫が知れて面白いです。特に全員が冬眠するシーンでは一匹だけちょっと起きてる!これは知らなかったら見つけられなかった…。こういうのって子供の方が気づいたりするんですよね。
うちの娘もこのシリーズは大好きです。読み終わった後には絵を描いてました。このたくさんのカエルを描こうとする気力に感心しましたが。
4歳ころから十分理解できる絵本だと思います。シリーズはもっとあるらしいので、見つけたらまた借りようと思っています。
「999ひきのきょうだいのおやすみなさい」
文 木村研
絵 村上康成
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「コんガらガっち どしんどしん ちょこちょこ すすめ!の本」
『めの まえに ふたつの あやしい トンネルが…』
以前借りたこのシリーズにドはまりした娘が選びました。好きな道を自分で選んで読み進んでいくシリーズです。
どのみちに進んでも同じエンディングになる不思議な絵本ですが、今回は同じエンディングにならず、別々の道なのにお互いが交錯するパラレルワールドに突入するお話もあり、めっちゃ面白かったです。特に、コんガらガっちの体内をぐねぐね進むページが娘のお気に入り。タイトルの、どしんどしんちょこちょこも納得。よく考えつくなぁ。
指でたどりながら読み進めるだけなのですが、内容がボリューミーで前の作品より読み応えが倍増してました。最後の登場人物の紹介すら熟読してしまいます。
娘も大ハマりですが、小学生でも十分楽しめると思います。これ1冊で長い時間楽しめそう。
「コんガらガっち どしんどしん ちょこちょこ すすめ!の本」
さく ユーフラテス
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